来賓・アテンド部会顛末記

来賓・アテンド部会顛末記


町田佳世子(札幌市立大学)
 知らないということは時に人を大胆な行動に駆り立てる。大会の約1年前、部会のメンバーが決まり、部会長を誰にするかという話になったとき、メンバーの先生方の「だいじょうぶですよ。」との励ましに背中を押され、身の程知らずにも部会長をやらせていただくことになってしまった。その時はどのような仕事なのかイメージすらできなかったので、あまり不安も感じないまますごしていた。

 そのうちに実行委員会が大会運営委員会とやりとりするメールの中でアテンド部会に関連するものがccとして頻繁に送られてくるようになり、だんだん事の重大さに気づくようになった。それと同時に「だいじょうぶ」という言葉は私の頭の中から消滅し、本当に責任を全うできるのかという不安にかられるようになってきた。そのような不安を和らげてくれたのが部会のメンバーの先生方の「シンプルにいきましょう」という言葉と実行委員長からの豊富な情報だった。大会が近づいた初夏のある日、部会のメンバー4名が集まって中華料理のバイキングをお腹いっぱい食べながら、打ち合わせをしたことも気持ちを楽にしてくれた。

 来賓・アテンド部会は、基調講演者、特別招待講演者、提携学会からの招待講演者の方々をお迎えし、大会期間中気持よく過ごしていただくお手伝いが主たる仕事である。大会運営委員会と国際交流委員会からいただく情報をもとに、新千歳空港での出迎えとホテルでのチェックイン時のお手伝い、ホテルから会場への案内、そして会場内に設置された来賓控え室での待機と案内を部会メンバーとアルバイトの学生で分担した。

今大会は来賓・アテンド部会にとって、七福神ならぬ7つの幸運に恵まれた。1つは大会運営委員会と国際交流委員会から実行委員長を通して来賓の方々の情報を随時いただくことができたこと、2つ目は会場の北海学園大学と来賓の方々が滞在するホテルが地下鉄直結で結ばれていたこと、3つ目は500円で地下鉄乗り放題という大会参加者用の地下鉄カードを利用できたこと、4つ目は基調講演者のお1人が部会メンバーの長年の友人であったこと、5つ目は北海道への交通手段が飛行機しかなく、出迎えの玄関口が新千歳空港1つであったこと、6つ目は前回の藤女子大学での大会の際のような大事件(同時多発テロ)の偶発もなく、来賓の方々が順調に到着したこと、そして最後に頼りない部会長ゆえに、部会メンバーをはじめ西堀大会委員長、上野実行委員長、相川国際交流委員長そして実行委員会の皆様が支えてくださったことである。

来賓・アテンド部会の役得として、来賓の方々と身近に接するということがある。時には雑談もする。そこで感じるのは来賓の方々の誰もがとても気さくでかつ人を頼らないということである。そのことで助けられたのと同時に、「帰国日の見送り?いらない、いらない」という言葉に甘えて、大会終了と同時に任務終了の気持ちになってしまい、結果として翌日のホテルでのチェックアウトで行き違いがあったことを知らないでいたという赤面の事態もあった。大いに反省している。

来賓の方から帰りがけに「いろいろとありがとう」の言葉とともにいただいたクッキーは、任務からの開放感もあって特に美味しかった。期間中は冷や汗ばかりで過ごしたが、今は、ずっと支えてくださった部会のメンバーの先生方をはじめ、このような貴重な機会を与えてくださった多くの方々への感謝の気持ちとともにゆっくりと大会を振り返っているところである。