記録部会
目時光紀(天使大学)
「目時先生、記録部会を手伝ってもらえますか?」と大会実行委員長の上野之江先生(北海学園大学)から依頼されたとき、「はい、分かりました」と二つ返事で了解した私目時は正直、記録部会の業務を安易に考えていた。支部大会や支部研究会で写真を撮ることが多く、今回の全国大会でも「記録=写真撮影」と考えていたからだ。後日、大変な誤りだったことに気づくことになる。
実行委員会のミーティングに出席して、記録部会の業務には二つの側面があることを知った。「大会の記録」としての側面と「JACET全国大会特集号の執筆者の支援」としての側面である。これらの両側面に対応する目的で、基調講演や招待講演、特別招待講演、そして全体シンポジウムなどの音声録音、映像録画、写真撮影を記録部会が担当することになった。
前年に早稲田大学で開催された全国大会では記録部員が二名と少なく、記録作業は困難を極めたと連絡を受けた。そのため、当初からのメンバーであった小林敏彦先生(小樽商科大学)と私目時に加え、萬谷隆一先生(北海道教育大学)と松根マーク先生(北海学園大学)、そして学生アルバイトの住友くん(北海学園大学写真部)と千葉くん(北海学園大学写真部)が加わり、教員四名と学生二名のエネルギッシュなチームとして記録部会は全国大会に臨むこととなった。
事前準備としてまず取り組んだことは、大会運営委員会から送られてきた資料をもとに、各部員の役割や大会の日程などが記載された「記録部会レジュメ」と各部員の役割がより詳細に記載された「作業分担表」を作成することだった。次に、CD-RやDVD-Rといった記録メディアの購入、JACET全国大会特集号の執筆者へ記録メディアを送付する際に必要となるEXPACK500や気泡緩衝シート(通称「プチプチ」)の購入、IC recorderやHD camcorderの(小樽商科大学より)レンタルに取り組んだ。
大会前日、記録部会は全員、大会会場である北海学園大学に集合して最終的な打ち合わせを行った。最も重要だったのは最善と思われる録音と録画ポイントを見つける作業だった。前述したとおり、記録部会が録音&録画した講演はCD-RやDVD-Rを通じて、その講演の概要をJACET全国大会特集号に執筆する先生方に送付されるのだが、送付した記録メディアの音質や画質の面で問題がある場合、執筆作業に悪影響を及ぼしかねない。従って、記録部会は録音&録画ポイントには細心の注意を払う必要があったわけだが、集音ポイントをめぐり大激論となってしまった。さすがCritical Readingを主な仕事とする大学教員である。
結果的に、萬谷先生と小林先生の提案によりIC recorderは各講演二台体制、HD camcorderも出来るだけ二台体制で臨むことになった。これが後日、思わぬ結果をもたらした。
こうした事前準備を経て、大会に突入したのだが、大会一日目は録音に関しても録画に関しても比較的順調に進んだ。写真撮影に関しても写真部の学生をリクルートしたおかげで多くの美しい画を写真に収めることが出来た。写真の一部は “Memories of JACET 2009” (タイトルは松根先生考案)として大会会場のロビーに掲示し、連日好評を得た。
大会二日目。この日は北海道の九月初旬にしては「暑い」一日となった。一日目に続き、教員と学生が一丸となって業務にあたったが、大会の「熱気」が実行委員会控室にも伝わったのか、編集作業に用いていたPCが何度もダウンしてしまい、HD camcorderで録画した映像データをDVD-Rに焼く作業が全く進まなかった。おかげで居残りして作業をすることになり、懇親会に10分程度しか参加出来なかった。(苦労しただけあってビールは大変美味しく感じたが、、、)
大会最終日は、ある講演を録音している最中、IC recorderのバッテリーが突然ダウンしてしまうハプニングもあったが、二台体制で臨んでいたおかげで事なきを得た。また、二日目にPCがダウンするというトラブルもあったが、記録部会員のチームワークにより、最終日の片付け作業が終了する頃にはCD-RやDVD-Rへの焼き増し作業、JACET全国大会特集号執筆者への記録メディアの送付作業、そして撮影した写真の編集作業を無事終わらせることが出来た。記録部会の皆様やご支援をいただいた運営委員会や実行委員会の皆様には大変お世話になった。本当にありがとうございました。